談話室

▼▽徳川家康の居城として有名な駿府城跡(静岡市)から豊臣秀吉が配下に築かせた別の城の遺構が見つかった。史料がなく「幻の城」とされてきた豊臣方駿府城と確認できた根拠は金箔(きんぱく)を施した瓦と石垣の積み方だった。

▼▽戦国時代、城の基礎を成す石垣造りは専門の職人集団が担った。有名なのは織田信長に技術力を買われ安土城(滋賀県)など多くの城の石垣を造った「穴太(あのう)衆(しゅう)」。大小の自然石を巧みに組み合わせて堅固さと美しさを両立させる技法「穴太衆積み」は同県の栗田建設が継ぐ。

▼▽石それぞれが振動を吸収して揺れを抑えるため地震にも強いのが特徴。技術を記した書物はなく、師匠から弟子へと口伝されてきた。一方、現代の免震・制振を担う油圧機器メーカーKYBで受け継がれてきたのは、基準を逸脱した数値を適正値に改ざんする計算式だった。

▼▽性能検査記録が改ざんされた可能性のある免震・制振装置は全国の建造物に取り付けられている。マンションや自治体庁舎、病院、消防署に原子力発電所までも…。同社の株価は急落している。安全への信頼を裏切る不正行為を放置してきたつけは、会社の土台も揺るがす。

(2018/10/19付)
最新7日分を掲載します。
  • 10月19日
  • ▼▽徳川家康の居城として有名な駿府城跡(静岡市)から豊臣秀吉が配下に築かせた別の城の遺構が見つかった。史料がなく「幻の城」とされてきた豊臣方駿府城と確認できた根拠は金箔(きんぱく)を施した瓦と石垣の積み方だった。[全文を読む]

  • 10月18日
  • ▼▽人をだます事件は昨今珍しくないが、中にはドラマのような例もある。大正時代に断絶した宮家を名乗ってちゃっかり結婚披露宴を開き、多額の祝儀をだまし取った有栖川宮(ありすがわのみや)詐欺事件もその一つ。2003年に起きた。 [全文を読む]

  • 10月17日
  • ▼▽引き戸を開けて大きな声で来店を告げるのが慣習だった。「買ーうー」。白髪をひっつめにしたばあちゃんが奥から出てくるまでには時間がある。その間に考える。何を買おう。昭和の一銭店(駄菓子屋)の思い出だ。 [全文を読む]

  • 10月16日
  • ▼▽哲学者木田元(げん)さんは中央大で教職に就き、先輩に導かれて名店を回るうちにそばの味を極めようと思った。大学が当時あった東京・神田界隈(かいわい)は「そばの聖地」。老舗ぞろいで、そばを食しては先輩の蘊蓄(うんちく)に耳を傾けた。 [全文を読む]

  • 10月15日
  • ▼▽高校時代の同級生と久しぶりに会う機会があり、居酒屋で歓談した。卓上こんろの牛鍋が食べ頃になったので取り分けようとしたら「俺、煮た肉が苦手なんだよね」。焼いたらおいしく食せるのに、煮ると駄目らしい。[全文を読む]

  • 10月14日
  • ▼▽ミッシングリンク(失われた環(わ)/鎖)は高速道路の未整備区域を示す際に多く使用される言葉だが、本来は動物進化の記録の空白を指す。その間を埋める化石は古生物学の貴重な資料であり、発見は大ニュースとなる。[全文を読む]

  • 10月13日
  • ▼▽原稿は専らパソコンで書く。視力が衰え、車の運転中はトンネルの暗さに目の負担を覚える。免許の更新時期が迫り、視力検査を思うと、気が滅入(めい)った。作家山本一力さんは還暦を機に更新を見送り、免許を返納した。 [全文を読む]

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から