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サクランボの季節作業員、本県に 魅力にひかれ、収穫の支え

2018年06月18日 12:11
サクランボの収穫作業に笑顔で汗を流す宮本諒子さん。季節作業員として全国を回っている=河北町岩木
サクランボの収穫作業に笑顔で汗を流す宮本諒子さん。季節作業員として全国を回っている=河北町岩木
 人手不足に悩むサクランボの生産現場に新しい風が吹き始めた。今月に入り、全国を渡り歩く季節作業員が天童、河北両市町などの園地で収穫や箱詰め作業に汗を流している。今までにない人の流れが生まれ、生産関係者は労働力確保の一手として期待を寄せている。

 河北町岩木のサクランボ園地。17日午前、穏やかな日差しの中で季節作業員の一人、宮本諒子さん(28)=相模原市出身=が、赤く色づいた佐藤錦を一つずつ丁寧にもぎ取る。まだ仕事を覚えて数日だが、時折笑顔を見せながら、手慣れた様子で作業を進めていた。

 宮本さんは中央大を卒業後、工業機械メーカーの営業職に就いた。2016年9月、夢だった世界一周旅行のために一念発起して退社。バックパッカーとしてアジアや欧州、アフリカなどの32カ国を巡った。コロンビアに滞在時、日本人男性から沖縄県のサトウキビ製糖工場を紹介してもらった縁で、昨年12月に同県伊平屋島で仕事を始めた。

 本県の求人情報を知ったのは、製糖の仕事が一段落する3月だった。JA山形中央会が季節作業員確保のために沖縄県内で開いた説明会に参加。「次の職場としてサクランボの収穫を」との働き掛けに応じた。

 宮本さんは「おいしいサクランボと温泉王国だという話にひかれて決めた」と笑う。14日に来県し、15日から作業を始めた。園地まで自転車で15分の距離にある空き家を借りて寝泊まりする。午前8時すぎから、休憩を挟みながら午後6時まで働く。サクランボの収穫は初めてだったが、即戦力として活躍している。

 「山形はのどかでいい場所。『つや姫』もすごくおいしい。みんなも来たらいいのにと思う」と宮本さん。7月15日まで働き、その後は未定だが、「写真が趣味なので、山形の風景を撮りたい。いつか写真展を開けたら見てほしい」と夢を語る。渡り鳥のように季節の移ろいとともに飛び回る生活だが、しばらくは山形で羽を休め、働き手の一人として日本一のサクランボ産地を支えるつもりだ。

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