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かわどい亭、出だし好調・西川 憩いの場、誘客呼び水に

2019年06月14日 12:03
さなぶり御膳を味わう来場者=西川町・かわどい亭
 西川町吉川の旧川土居小校舎を改修し、地元の料理文化の発信や交流を目的とした「かわどい亭」(高橋みつ子代表)が先月1日、開館した。地元住民が厨房(ちゅうぼう)に立って金、土、日曜に軽食を提供し、地域の憩いの場としてにぎわっている。春と秋には季節の地元食材を使った「御膳料理」を出す集いを開く。町の担当者は「開館後の来場者数は予想以上」と喜ぶ一方で、今以上のスタッフ確保が課題となっている。

 かわどい亭は、2011年に閉校した旧川土居小を地域活動の拠点にしようと吉川地区の住民が企画。14年から旧校舎1階で試験的に営業し、「ウドのくるみあえ」など山菜料理を中心にこだわりの味を年間5回程度提供してきた。

 この間、町は古文書などの歴史資料を保管する施設の開設を検討し、保管先として旧川土居小を選んだ。町は旧校舎1階をかわどい亭、2、3階を町歴史文化資料館として総事業費約9380万円を投じて再整備した。

 町はかわどい亭の年間来場者数を約700人と見込んでいたが、先月だけで412人が訪れた。町産業振興課の担当者は「ふたを開けてみれば想像以上に多くの来場者でにぎわっている」と話し、盛況ぶりを喜ぶ。評判が口コミで広がっているようで、担当者は「気軽に集まれる場所が地元に望まれていたのでは」と分析している。

 今月2日には新装オープン後、初の御膳料理が提供された。訪れた地元住民ら約40人は、吉川地区で田植えの労をねぎらうために振る舞われていた凍(し)み大根の煮物や、昔ながらの笹巻きなどが盛られた「さなぶり御膳」(2千円)に舌鼓を打った。同町大井沢出身の志田高司さん(66)=寒河江市高田1丁目=は「昔はこんな料理を食べていたと、孫や子どもとコミュニケーションを取る機会にもなる」と話していた。

 順調な滑り出しとなった一方で、十分なスタッフの確保が課題となっている。現在のスタッフは10人。町の担当者は「多いに越したことはない。安定して続けるためにスタッフの負担を軽減しなければならない」と話す。高橋代表は「70代の人が多く、いつまでも続けられるとは限らない。親やしゅうとめに教わった料理を次世代に伝えたい」と話す。

 町はかわどい亭を首都圏などから誘客するための呼び水にしたい考えだ。今後は地元団体の協力を得てそば打ち体験なども企画する予定。町の担当者は「体験型の催しもできる交流拠点として西川の食文化を発信したい」と意気込む。

 月山スキー場を抱える西川町には先月、中国からスキー関係者が視察に訪れるなど観光地として注目を浴びている。同スキー場や町内の宿泊施設、新たな飲食施設であるかわどい亭が協力することで、町の観光メニューを豊かにすることもできそうだ。地元の憩いの場としてはもちろん、観光客を満足させるため、かわどい亭への期待は高まる。

関連写真

  • 2日に提供されたさなぶり御膳

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