米沢市街地でクマ情報多発 南部小に足跡/病院近く目撃

2020/9/29 07:51
保護者に引き渡された児童が車などで次々と下校した=28日午後2時36分、米沢市南部小

 米沢市街地の南部地区周辺で28日、クマの出没や目撃情報が相次いだ。警察、猟友会などが各現場周辺を警戒している。門東町1丁目の同市南部小校庭では早朝に足跡とふんが見つかり、午前11時から正午ごろにかけて、市立病院付近で目撃情報が警察や市役所に複数寄せられた。現場付近の小学校3校では保護者への引き渡し下校を行った。

 米沢署などによると、同日午前7時半ごろ、南部小の校庭南東側で、学校職員がクマの足跡とふん複数を発見。同10時55分ごろには、同校から北東に約400メートル離れた住宅の畑で、作業中の60代男性が体長約1メートルのクマを見つけた。

 その後、市街地東側のヤマザワ相生町店、市立病院(いずれも相生町)敷地内からクマ1頭が最上川に向けて走り去ったなどとする目撃情報が続いた。午前11時からの17分間には6件の110番通報があった。正午以降は一時途絶えたが、午後5時55分ごろ、午前中の目撃現場に近い福田町1丁目の河川敷で見たとの情報が寄せられた。

米沢市南部小の校庭で確認されたクマの足跡。左の高さ20センチほどのペットボトルと比べると、成獣のものとみられる=28日午前10時36分

 南部、松川、東部の3小で下校時の保護者への引き渡し措置を取ったほか、愛宕、興譲両小では集団下校とした。同署や市ではパトカーや広報車で警戒し、注意を呼び掛けている。

学校厳戒、不安色濃く

 米沢市南部小のグラウンド南東付近に残っていたのはクマの足跡が蛇行するように点々と延び、その傍らに、ふんが点在する異様な光景だった。「すぐにクマのものと分かった」と学校関係者。同校は市内でも古くからの中心部にあり、周囲には住宅や店舗が密集する。「児童の安全対策をしっかりしたい」と佐々木英明校長は危機感をあらわにした。

クマの目撃現場付近で警戒する米沢署員=28日午後0時44分、米沢市東2丁目

 学校近くで目撃、出没情報が相次いだため、同校は昼ごろ、保護者への引き渡し下校を決めた。午後2時半ごろになると続々と保護者が来校。一様に不安そうな表情を見せていた。

 一方、市内中心部での相次ぐ目撃、出没情報を受け、米沢署、市、県置賜総合支庁、県猟友会米沢支部の関係者が各現場に急行し、周囲を警戒するとともに足跡などからクマの足取りを探った。

 最上川の相生橋付近では足跡が確認された。猟友会のメンバーは「下流(北方)に向かったとみられる」と語った。南部小で見つかった足跡との関連についてはクマの習性などから「それぞれ別のクマと考えられる」とした。

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