米癌学会、杉村隆さん追悼 「驚くべき能力、情熱」、功績などHPに

2020/10/25 15:42
杉村隆さんへの追悼文を掲載している米癌学会のホームページ

 がん医療の世界的権威で9月に亡くなった鶴岡市名誉市民の杉村隆さんについて、米癌(がん)学会がホームページ(HP)に追悼文を掲載した。同学会の特別会員だった杉村さんの数々の業績と受賞歴を挙げ、「がん発生のメカニズムについての科学的理解を深めることに大きく貢献した」とたたえている。

 追悼文では、杉村さんが東京大で医学博士号を取得し、国立がんセンター(現国立がん研究センター)の研究所長、総長、名誉総長や東邦大学長、日本癌学会学術誌編集長などを務めたと紹介。国際的な活躍にも触れ、1989年に始まった日米両癌学会の合同会議設立に大きな役割を果たし、初回で共同議長を担ったことなどを記載した。

 杉村さんの研究の功績として「がんがDNAの変化によって引き起こされる病気であることを立証した」「分子レベルで多段階発がんメカニズムを分析し、その成果をがんの効果的な1次予防の推進に役立てた」などと説明。日本学士院賞や文化勲章、米国の環境変異原学会優秀業績賞といった受賞歴も記した。

 追悼文の結びには、米癌学会の最高経営責任者マーガレット・フォティ氏が「杉村博士はがん分野における国際的な象徴であり、研究への学術的貢献、驚くべきリーダーシップ能力、がん科学への情熱で常に尊敬される存在だった」とコメントしている。

 杉村さんは父親が鶴岡市出身で、自身もインターン時代に旧鶴岡保健所や市立荘内病院に勤務するなど縁が深かった。山形新聞、山形放送が主催する山新健康フォーラムでは、1993年の第1回から2017年まで長く講師を務めた。

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