コーヒー、北国だって育ててみせます 東北萬国社、2年後の収穫めざす

2020/10/30 12:47
東北萬国社による新規のコーヒー農園事業。今回の苗植えから2年後の収穫を目指している=山形市

 自社焙煎(ばいせん)コーヒーの販売などを手掛ける東北萬国社(山形市、中村明子社長)は、オリジナルのコーヒーを栽培する農園事業を展開する。コーヒー豆の生育には温暖な気候や一定の雨量が欠かせず国内の生産地は沖縄県などに限られているが、同社は2年後の初収穫を想定したプロジェクトで、栽培から焙煎までを行う「ALL MADE IN YAMAGATA」(仮)のコーヒー販売を目指す。

 今年の創業60年の節目に合わせた新事業。種の段階で凍結させるなどの処理を施し、耐寒性を備えた「アラビカ種ティピカ」の苗を県外業者から仕入れた。山形市内に約3200平方メートルのビニールハウスを用意して40センチほどの苗を155本植え付けており、報道関係者向けに29日、苗植え現場を公開した。

 冬期間はハウス内を10度程度に維持するなど、年間を通して徹底した温度管理を行う。順調に育てば2年後、コーヒーの実30キロほどが収穫できると見込む。販売価格などは検討中で、3~5年で安定供給を図れるように事業展開する。

 県によると、県内でコーヒーの生産に関する統計はない。同社の担当者はコーヒーを輸入に頼っている現状も踏まえ、「新型コロナウイルス感染症で気持ちが沈みがちだからこそ、県産コーヒーという明るい話題を提供したい」と話す。小学生による収穫体験作業などの場も設けていく方針。

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